アルバム「Allegretto Allegory」をリリースしました

  • date : 2024-08-11
  • category : Music

アルバム『Allegretto Allegory』を各種サブスクなどで配信リリースしました。
配信リンクはこちらです。
Allegretto Allegory by 山本いろは | TuneCore Japan

アルバムに収録するにあたって全ての曲をミックスしなおしています。
今回の収録曲は全て既出の曲で、Youtubeやニコニコ動画で聞くことが出来ますが
このミックス作業で(古い曲は特に)聞きやすくなっていると思うので
是非聞いてくださいね。

動画サイトにアップロード済みということは
各曲に一応のアートワークが存在しているということです。
なので、それぞれシングルとして単独にリリースしていくこともできました。
何故そうしなかったかというと
アルバムとしてまとめてリリースした方がサブスク登録料金がお得、とか
古い曲の自作イラストは今見返すとちょっと恥ずかしい、とか
その辺りが大きな理由なのですが。
ただ、それだけじゃなく、音楽活動をしているからには
一度でいいからアルバムという形式で作品をリリースしてみたかった
という想いもあります。

昔からアルバム通して聞くのが好きでした。
TSUTAYAで初めて聞くアーティストのアルバムを1枚だけ借りるとしたら
絶対にベストアルバムは選ばない捻くれた少年でした。
既出の曲を時系列順に並べただけのアルバムを聞いて
そのアーティストの何がわかるんだよ、と本気で思っていました。
(今はそんな謎の過激思想はありませんよ)

映画や小説、アニメ、漫画、絵画など創作の形は様々ですが
アルバムというパッケージはかなり特殊な文化だと思います。
1曲1曲は独立していて、別の物語で、はっきりとした関係性はないのだけれど
それでも通奏低音のように、作り手がその時に感じていたことが
ぼんやりと浮かんでくるような感覚がとても好きでした。
シングルで既に聞いていた曲も、他の曲と並ぶことで、また違った顔が見えたり。
ある曲が、別の曲のプロローグやエピローグになっていって。
互いに補完し合って、緩く繋がり合って、そうして見えてくる景色が好きでした。
まるで人間みたいですよね。

なので、このアルバムも、果てしなく暇な休日にでも
通して聞いてもらえたらうれしいです。
もちろん1曲だけでも聞いてもらえたら、それだけでとてもうれしいですよ。

最後にアルバムタイトルの話を。
Allegrettoは音楽用語で「やや速く」
Allegoryは「寓話」
ほとんど語感だけで決めたのですが、無理やり意味をつけるとしたら
暗い曲が多いのですが、BPMはやや速めの曲が多いので
聞くときはそんなことを気にせずに軽快な気持ちで。
寓話を読んで「なんだか残酷だなあ」と何処か他人事のように感じるみたいに。
だけど、この楽曲たちの主人公に、何故か自分と似たもの感じてほしくて。
願わくば、辛い時や苦しい時に、ふと口ずさむ旋律になれますように。
あなたと私を緩く繋ぐ鎖になったらいいなと思います。

「要するに『THE LIVING DEAD』ってこと?」と思われた方。
半分正解です。BUMPの新しいアルバム、楽しみですね。